中華そば しば田@仙川 (2杯)

とうとうオープンしました。
楽々@吉祥寺から独立した柴田さんのお店、中華そばしば田。
この店の軸となるラーメンのプロトタイプを楽々の最後の限定で食べているし、何よりも出すらーめんが中華そばと煮干しそばの2種類という個人的に舌なめずりなラインナップ。
私は柴田さんの作る正統派な醤油ラーメンが本当に好きなんです。
それを新しい店で食べれると思うとずっと楽しみで楽しみで。
11/28のオープンまでに試作を重ねるから時間あったらフラっと遊びに来て!なんていう社交辞令を真に受けてしまった僕はオープン2日前に本当にお邪魔してしまって本当に邪魔もしてきたんですが。
そのときは、中華そばはもう完全にレシピが決まっていてあとは煮干しそばに使うカエシの最終調整ということで。
いろいろ味見させても頂いて。
感謝しかない訳で。
ただの客なのに思い入れもある訳で。
そんな店です。
オープン初日には行けなかったけれども、時間作って2日目にお邪魔してきました。


場所は京王線仙川駅から南に徒歩12分程度。急いで歩いて10分くらい。
小田急成城学園前駅からは徒歩20分くらいでしょうか。
バスとかを使わないとすぐ近くまでは行けない、やや悪い立地だけれども「隠れ家的」な店を目指したいと言ってる柴田さんにはうってつけなのでしょう。
旨い店には固定客がつくものです。
話題になれば遠くてもフリークは足を運びます。
13:50到着、先客2名
あれ、思ったよりお客さん少ない!
と思ったらちょうど谷間だったようで、5分もしないうちに満席になって店内待ちすら発生しました
一安心・・・w
やっぱりもともとの常連の方や柴田さんの親戚の方なんかも沢山訪れてる様子
さーて、中華そばと煮干しそばのどちらを先に食べようかなと思ったけれども、やっぱりデフォの中華そばで!
ということで「中華そば(700円)」の食券押して渡します
柴田さんは日本一醤油のTシャツを着ていました。
いいですねー!俺も醤油醸造所のTシャツ欲しい!!!
さてこの中華そば、「鴨」がキーワードとなっています
魚介や鴨ガラなどの出汁に、鴨脂を贅沢に使っています
こないだ不如帰の夜限定で鴨脂を使った醤油らーめんを頂きました
紫くろ喜などもあるので、烏賊煮干しと並んで今年の二大注目食材じゃないかななんて個人的には思ってるんだけど。


双喜と雷文のノスタルジックな丼です。

スープを一口。
・・・これは相当レベル高いのでは?
手放しで称賛できるレベルですね、これは!
ものすごくおいしいです!
俺が柴田さんに求めてた醤油らーめんは、こういうクオリティのものです!
鴨ガラと魚介の出汁でカエシが見事にその旨味を遺憾なく発揮しています
「カエシを目立たせる一杯」とは言ってたけど、ここまでとは・・・
出汁よりもカエシが主役の一杯で、ここまで醤油のツンとしたカドも立たせず、かといって丸みを帯びた優等生的な味でもない。
このバランスは素晴らしい。恐れ入る。
なかなかないよ、こんな醤油らーめん。
スープうまいなぁ・・・
唇にまとわりついてくる鴨脂も口当たりまったりさせてくれます。
唇に鴨脂ですよ!?冷静に贅沢すぎる。
麺は三河製麺の細麺。
これ、三鷹食堂いなりの豚骨らーめんと同じ麺なんです。
・・・という情報は9月末の楽々での限定でもう解禁されてますが。
豚骨らーめんに使えるような麺だから、粉っぽさも目新しい。
麺だけで風味立ってるし、普通においしいよ。
最近流行りのパツンとしてるだけの細麺じゃないから好印象だし。店主のこだわりというか、そういうの見られる。
チャーシューは薄めの豚バラ3枚。
オーブンで調理している手んこんだもの。
そこにメンマとネギとかいわれ。トッピングはわりかしシンプルでした。
スープうまいなぁ。
ものすごい勢いで汁完です。
口の中に残る醤油の余韻が心地よい。


90点!
ひいき目なしで感動した。
これだ、私の求めていたものは。私が新店に求めていたものは。
鴨に目が行きがちだけど、やっぱりカエシの存在感ね。
醤油本来の良さってのがわかるよ、これは。
鴨という目新しい食材をふんだんに使っていながら、斬新さだけで終わらせない。
確固たる「醤油らーめん本来の美味しさ」というものを表してるよ。
これは相当レベル高いよ。


これは、今日中に煮干しそばも食べておかなければ!という気持ちになったのですぐに食券買いました。
「煮干しそば(700円)」ポチー
たきこみご飯も100円だから食べたかったけどそれはまたの機会に、ということでw
煮干しそばに関してはちょっとだけ試作に関わったので思い入れがあります!ほんのちょっとだけ!


いいね、緑がかったスープの色!

さてスープ一口・・・
うーん、だいぶ醤油に我慢させたなぁ!w
さきほどの一杯がカエシを堪能する一杯なら、こちらは本当に出汁を堪能する一杯です!
方向性がまるで逆!
カエシほとんどと言っていいほど目立っておらず、煮干しが全面に出ています
いい意味で少し生臭さすら感じる程度の煮干し度。エグみももちろんあります。
このスープはまた特徴的な・・・
カエシ入れる前の純粋な出汁スープもこんな味だったよw
麺は同じ細麺。
そして表面の油は動物性のラードで鴨脂という訳ではありません。
鶏油にしたら煮干しの旨味と喧嘩しちゃうそうで。
ただ、若干だけど本当にスープに水と煮干しの成分しか感じないから、もうちょいカエシを目立たせてもいいと思うし、逆にもっとエグみ出すか粘度出すとかしてもいいと思うなー。
その証拠に、麺喰ってるとスープの味が全くしないんだよなぁ・・・
ここらへんは、オープン初日に出してた煮干しとまた違う味になってしまったそうで。やっぱりその日に入る煮干しによって味のブレができてしまうのはしょうがないとのこと。
難しいなぁ・・・これはまた食べにこないとな!
ということでなんだかんだいって汁完w
トッピングは中華そばと同じでした。


73点
煮干しそばに関しては今後にも期待かな!
というか、絶対味が変わってくると思う!
楽々の肉煮干しそばがどんどん味を変えていったように!


2杯食べ終えた頃には、店内には柴田夫妻と親戚の方と私だけという謎の構図。
もう店も準備中になっていたし、柴田さんと話すのはまたゆっくり〜ということで帰路につきました。
また近いうちに来ます〜


一番言いたいのはここから。
〜あまりに主観的すぎる、かつ特定の可能性があるので現在伏せています〜
該当スレが1000までいったら誰も見てないところで原文ママで復活させます。


熱く語ってしまったけど、本心かな。
楽々時代より接客も心こめてた(上から目線ですみません)し、まだまだ一人営業で大変だと思うけど頑張ってほしい。
三鷹の店は地元の飲み常連のための店みたいになってて一見さんがいづらい感があるから、仙川の店はちゃんと世間的に全うに評価される店になってほしいな。
悪い癖で長くなったけど。
今後のご活躍を願っています。



(Y´∀`)< 目指すは来年のTRY本の醤油新人部門入りだ!