煮干し中華そば 三四郎@江古田

昨日分です


1/23OPENの新店!
ちょうど江古田にBM店がこれで4店舗目、たまりまくってたので連食することにしました
江古田でらーめん喰うの何気に初めてだ・・・そりゃBM店4店もたまればそうなるわなw
本来ならBM歴の長い店から行くべきなんだろうけど、煮干しファンとしては空腹でコンディションが一番いい時にこの煮干しらーめんを食べたいと願うのです
ちなみにBM店4店舗とは、ここと、ラハメンヤマンと破顔おおびると金時
昔、小川町に三四郎という中村屋系列の店があったけどそれとは関係なさそう


12:45到着、店内待ち1名
カウンター席だけの小さい店で6席か7席くらい?
食券機でデフォの「煮干し中華そば(650円)」を買って待ちます
まず、店の入り口のところに「当店のスープは煮干し強いため苦手な方が御遠慮云々」が書いてあるだけでテンションあがる
ほほー、凪っぽいww
さらに250円の炊きこみご飯ものメニューが3杯までおかわりできるらしく、店内で「おかわり」の声がかなり響いてます
いいですね、厨房には男性一人です
ちょっと待って着席
冷たいウーロン茶で素晴らしい!口を清めます
そして厨房ガン見
壁に棚があるんだけど、その棚3段すべて煮干し!!!煮干しの袋が陳列されている!
素晴らしい・・・。博物館みたいだw
そして、客席から見れるように張り紙が一枚ぶらさがってます
「本日のスープ
 ・味 平子煮干し入り 苦みやや強め
 ・煮干し度 3(5段階中)」
おー、その日の煮干しのブレをこうやって表記してくれるのは伊吹スタイルww
いいですね、名立たる煮干しの名店の香りが至るところからぷんぷんします
でも店内の香り自体は煮干しそんなに漂ってないなぁ〜
もしかしたらこけおどしかー?なんて思いながらガン見続行
奥の七輪ではチャーシューを炙っています
ここ、チャーシュー麺は「肉煮干麺」という名称で、この「肉煮干」というのもさいころ・楽々とかぶってますねw
煮干し度5が良かったなーなんて思いながらガン見続行
らーめんには、最後に小さい寸胴ごと火にかけて熱しているところからレードルで何やら油をそそいでバチバチ言わせてます
これはべんてんの塩らーめん方式・・・!
名店の思い出が蘇ってきて否応なしにテンションあがります


最後に三つ葉ちょこんと乗せて提供です

ではスープから。
緊張の一瞬・・・
おー!焼き干し!!!
普通のニボニボらーめんかと思って喰ったら、ものっそい香ばしくてびっくりしました
これ、いわゆる「焼き干し」ってやつですよね?
魚を乾かして煮干しにする前に火を入れてるから、出汁をとった時に圧倒的な香ばしさがプラスされてます
これは津軽のご当地の製法かな・・・?
とにっかく香ばしいね。オトナの味です。子供には焦げっぽくて無理なんではなかろうか
よく見ると、煮干しが陳列されてる棚に「ヤキボシ」とカタカナで張り紙がされてありました
そして、「苦みやや強め」とありましたがまさにその通り
エグみっていうのは全然感じないけど、とても苦くてカエシもあんまり作用してませんw
これ、いいですね〜!煮干しらーめん喰ってる!って感じが本当にします!
煮干し度が5段階中3だったけど、これくらいなら4でもいいんじゃないかな?
苦みで少し眉をひそめてしまうレベルの味です。おいしい。幸せ。
このスープに合わせるのがポキポキストレート細麺なんですが、スープの印象強くて全然覚えてないやw
あ、提供直前に注いでた油の熱いこと熱いこと
魚介オイル?か、鶏油?
あのジュワってなった油のおかげでこの香ばしさも出てるのかもしれませんね
チャーシューもちょっと焦げるくらいに炙られてて、スープ同様全体的に「香ばしい」ものとなってます
ここの統一感いいね!
スープ完飲。完飲するのがもったいないレベル。


82点!
これで650円でしょ?CPも素晴らしい。
そして何より素晴らしかったのが、店内待ち1名だったのに後客がすっかり絶えて客が自分一人になったこと!
ここぞとばかりに、食べてる途中だったけど店主と会話してしまいました。
ほんのちょっと会話抜粋。
(Y´∀`)< これスープ何種類くらいになるんですか?(張り紙指さしながら)
「何種類・・・無限、ですかねw」
(Y´∀`)< ですよねw 煮干しですもんね
「プロが言うことじゃないですけど、煮干しばっかりは作ってみないとわからないんで・・・w」
(Y´∀`)< その棚にある煮干しで何種類あるんですか?
「20種類くらいです。でもこっち側(客から見えない死角の棚)も全部煮干しなんでw」
聞いたらなんでも教えてくれる優しい方でした!
もう一人メインで作ってる方ってのがいるらしいから、その方が店主さんかな?
お二人ともらーめん業界にはいて、それで2人で新店を作ることにしたとのこと。
やっぱり基本はカタクチイワシがベースだそうで。
そこにアジとか鯛の煮干し入れて調整。
煮干しは形状とかでブレが出るってのは知ってた。
例えば10kg発注しても、その10kgが煮干し3000匹で来るのか2000匹で来るのかだけで味にもだいぶ影響が出る
でも、産地でも味に差が出るんだね〜。
瀬戸内の煮干しは使いにくくてあまり使っていない、この店で使ってるのは境港の煮干し中心なんだと。
九十九里浜の煮干しも良かったんだけど、震災以来入荷が不安定でちょっと厳しいとのこと。へー!
煮干し度は日々変化するけど、まだ新店だから煮干し度を上げるのは正直ビビってるとのことですw
特に週末とかはお子様も来るからそんなには煮干し度上げられない。
週の真ん中の水曜木曜あたりは比較的ニボニボしたスープを作ってるってのが今の現状だそうで。木曜に来て正解だったw
これからは月に1回くらいの限定やイベントで自分でも飲めないような煮干し度MAXのスープを作っていけたら、とおっしゃっていた。
あと、ジュワーっと注いでいた油はなんなのか聞いたら、鶏油だそうで。
煮干し中華そばともうひとつ、鶏煮干しそばがあるんだけど、それのトッピングで鶏皮を揚げたカリカリをトッピングにしてるそう
その鶏皮を揚げた時に出てくる鶏皮油、というか鶏油を煮干しそばにもかけてるそうな。
あー、あの香ばしい感じは確かに焼鳥の皮に通じるものがありました!なるほど〜
あとは伊吹のことにも言及してました。
「近くには煮干しで伊吹さんていう素晴らしい店がありますから。あそこの店主さんがもう2回食べに来てくれたんですよ。煮干し度を貼りだしてるのも伊吹のパクリかと思う方もいるかと思いますが、それはぐっと胸にしまって頂いて・・・」
誰もパクリだなんて思ってないよ!「むしろ貼りだしてくれた方がブレ楽しめていいですよね!」とか言ってフォローするの大変だったよ!w
ちなみに伊吹のエントリー飛ばしておきます
今のラーメンフリークは煮干し大好きな人が多いから、是非煮干し度MAXのらーめん期待しています!とメッセージを言って店を出ました。
あんまりらーめん業界のフリークとか流行りには無頓着っぽそうな人だったけどねw
とにかく、江古田に素晴らしい新店ができたと思います!
とても幸せな気分で連食先にレッツゴー