餐 くろ㐂@浅草橋

昨日分です


5杯すっ飛ばして、昨日分からのレポを3杯だけ先に書いてしまいます。


今年も始まりました!小麦ヌーヴォー2013!!!
栃木県に花の季という自然派ラーメンを謳っているお店があるのですが、
そこでは店の畑で毎年小麦を栽培してるんですね。
夏にとれた新小麦で早速麺を打ち、その麺を首都圏の名店に卸してくれるのです。
その素晴らしい麺を使って各店がその麺を生かすためにラーメン作りに没頭する。
そうして期間限定で、同じ麺でいろんな種類のらーめんが各店舗で楽しめる、というのが小麦ヌーヴォーです。
内麦バンザイ!ということで、国産小麦の美味しさを存分に味わえる貴重なイベントですね。
今年も7/22(月)から2週間、首都圏の名店で小麦ヌーヴォーが開催されます。
食べ歩き始めて苦節6年目、最初の5年は限定なんかに手を出さずにデフォのメニューをただひたすら食べる勉強の毎日でしたが、まぁ区切りの5年間も終わったことだしそろそろこのイベントにも参加する資格を得たかな〜という実感です。
1年ROMってろ→1年本当にROMってました!初カキコです!といった感じか
今年も花の季産の新小麦を、稲庭うどん「佐藤養悦本舗」が謹製し、各店舗に卸されました。
麺は2種類!
7/22〜7/28までの「乾麺」、そして7/29〜8/4までの「生麺」の2種類です。
この2種類の麺で、「麺の対極を愉しむ」というのが趣旨のようです。
つけ博やラーメンSHOWなんかよりよっぽど心踊るイベントです!


ちなみに、第1週の乾麺を扱うお店は、
魚雷@春日、くろ㐂@浅草橋、七彩@都立家政、Due Italian@汐留、凪煮干王@渋谷、マタドール@北千住、ロックン@赤坂。
第2週の生麺を扱うお店は、
飯田商店@湯河原、えにし@戸越銀座、KABOちゃん@駒込、ソラノイロ@麹町、蔦@巣鴨、花の季@宇都宮、となっております。
名店揃いですね!


まず小麦ヌーヴォーの中で絶対食べなくてはいけない店は、くろ㐂でしょう!
ってことで、昼夜それぞれ25食の限定狙いで浅草橋まで行きます。
17:50到着、シャッター13人
雨降ってたから外待ち少ないかなーなんて高くくってた俺がバカだった
外待ち13人て・・・この店のキャパって13人ちょうどなんだよね!
2周目の先頭になんの意味もねーよ・・・1巡目で店内入らせてよ・・・
しかし意外と回転早く、入店
「あさりと茄子の冷やしそば(1000円)」の食券買います
先客はほとんど透明の丼ですねw
わぽ会限定モロヘイヤ冷やしか、小麦ヌーヴォーのどちらかですねw
店内連食してる人もかなりいました。それも塩らーめんと。
小麦ヌーヴォーをいい機会に遠くからやってきてるんでしょうかね。
レギュラーメニューと連食だなんて・・・今更塩らーめん喰ってないなんてことあまり考えられないし。
しっかし冷やしはオペレーションが大変そうです!
冷蔵庫の中から丼出してはしまい、スープ出してはしまい・・・
乾麺も湯切りしたら冷水でしめてるし・・・
大変そうです。
2周年記念の時ほど店内に緊張感はなく、みんなフランクな感じでまったりとしたムード。
しかし私はこれから食べる一杯に果てしなく緊張している・・・!
黒木さんの、乾麺を一本一本丁重に扱う姿が印象的でした。


こ、これがくろ㐂のヌーヴォーか・・・

ただ一言、「上品だなぁ・・・」です。
これで1000円とか、もう本当にラーメンじゃないよねw
日本料理の域だよこれは。この店来るたびに言ってるけど。
丼に鼻を近付けると、みょうがのいい匂いです!
なんだか寿司屋の匂いしますもん!w
ではスープです・・・
構造としては、アサリスープと生姜のオイルが一番底にあって、その上に鶏のジュレ状のスープが”乗ってる”という形。
なので少しとろみのある感じに仕上がっています。
しかしこのスープ、とある野菜の甘みが溶けだしていて非常に美味しい。
その野菜が、トッピングにも使われてる茄子なんです。
丼中央に鎮座しているトッピングが、茄子の揚げ浸しなんですね〜
狙っているのか偶然なのか、この茄子から溢れ出るエキス?かなんかがスープの味をほぼ独占してしまっています!
茄子味のスープ!うまい!
トッピング群はちょっと後回しにして、肝心の麺を頂いてみましょう・・・
エッジの効いてる稲庭中華乾麺、ジュレが麺の表面にくっついてすすりっぷりが必然と良くなりますw
噛んでみるとコリっとした食感。
なのにコシがある。加水率36%とは思えません!
そして何回も何回も噛んでいると風味が増してきますね!
何よりも喉越しが非常にいいです!
この麺ならいくらでも食べれてしまいそうだ!
やはり生麺ではなく乾麺なので「小麦ジュワ〜」「芳醇だ!」とかいうベクトルの美味しさではなく、とにかくスッキリとして喉越し。これに尽きます。
小麦の風味に長所が突出しているのではなく、喉越しに突出している麺はなかなか珍しいので、この乾麺を味わえるというのは稀有な機会かもしれませんね。
心して食べていきます。
稲庭に関しては素人なのでよくわからないが、やっぱりこの麺はすすって噛んで味わうと「中華麺!」というよりはうどん要素やそば要素を感じられたよ。
だからくろ㐂はこういった和風のスープにしたのかな。
そろそろトッピングにいってみます。
みょうが!お酢きいてるね!
甘酢漬けだそうで。
おくらも甘酢漬けだけど、みょうがほど酸っぱさは感じなかった。
このみょうがのお酢っぽさとこの麺・スープの相性の良さがわからない俺はまだまだお子様レベルでしょうね・・・
おくらはおいしかった!
そして、厚く輪切りされた茄子の上には、青のりと和えられたアサリ餡!
これ・・・こんなの和食じゃん・・・懐石料理じゃん・・・
旅館で浴衣来て食べたいね!
茄子は非常〜に柔らかく、味もしっかりと染み込んでいました。
こいつのおかげでスープに重厚な旨味が増した。ありがとう。
綺麗に汁完して御馳走様。


83点!
おいしかった〜
ここまで茄子の味が前面に出た一杯だと思わなかった!
小麦ヌーヴォー一発目、幸先良いスタートを切れたんではないでしょうか!
麺に関しては、ものすごい繊細な麺だなぁという気がした。
スープがあっさりしてないと麺の良さを出すことができないのでは?とも感じた。
あっさりめのスープしかり、冷やししかり。
しかしこの麺なら、普通のらーめんでも映えるのであろうか。
そこらへんが気になるので、ヌーヴォーではしごします。
次の限定へ急げ!