鶏喰〜TRICK〜@吉野町

5/24分です


初夏のハマ巡り第二弾!
今回はブルーライン吉野町駅にお邪魔しました〜・・・といっても、電車賃の関係で京急黄金町駅から歩いたんですがw
黄金町にも吉野町にも行きたい店が山ほどあって大変なんだけど、優先度を考えて吉野町のお店から行くことにしました。
去年の11月にOPENした、鶏を使った清湯醤油らーめんのお店です!
「おいしい清湯醤油らーめんはひとつ残らず食べたい!」
そういう僕の願望をまたひとつ叶えてくれそうな店で来訪をワクワクと心待ちにしていました。
やっと来れたよ〜う。泣きそう。


13:25到着、外待ち2名
中からホールの女性スタッフが出てきて、外待ちの2名に紙コップで冷たいお茶かなんかを渡していました。
でも俺はすぐに店内に案内されたのでお茶は飲めずじまい〜。全然いいんだけど、中身が気になりますw
さて、厨房には若いイケメン店主とその奥さん、そしてさきほどの女性スタッフ。
席数はそんなに多くない小さめな店ですね。
このイケメン店主、西垣さんを拝めて嬉しいです〜。
この西垣さん、元々イタリアンのシェフの方。
そして、結婚後に「2人でイタリアンの小さなお店持てたらいいね〜」なんて話してたそうですがイタリアンを出すというのは現実的に考えてなかなか厳しく(収支的な話だったかな?)、それなら好きならーめん屋をやろう!ということになったそうです。
んで店名を考えていたときに、「鶏を喰うでTRICKって面白くない?」となり、先に鶏縛りの店名を決めたそうでw
なので、「この鶏を使ったらーめん作りたい!」ではなく、「鶏喰って店名にしちゃったから鶏のらーめん作らなきゃ・・・」からスタートしたそうw
このエピソードが個人的にツボですw
そんな鶏の貴公子・西垣さんの作るらーめんとは!
・・・以上、ラーメンWalkerTV2の完全な受け売り乙でした。
テレビでは奥さんは写真のみの登場だったけど、実際は丼ものとか手際良く作っていたし、麺の湯切りもしていた。
ロット数が3なんだけど店主が両手にテボ持って、残りのひとつを奥さんが一生懸命振っている。
その夫婦愛みたいな作業風景が非常に和みました。
和んだというかなんというか・・・
いいですねw
俺もこんな風になりたいや。


前置き長くなった。
メニューは、デフォの鶏・鶏と鰹・塩の3種類
塩も非常に気になったんだけど、デフォに味玉つけて「味玉鶏醤油らーめん(850円)」にしました。
店主は爽やかな接客やなぁ。
こらモテるで。
厨房には三河製麺の麺箱が。
麺も春から三河製麺謹製にしたそうで。
それまでは菅野製麺所だったかな?


お盆に乗ってきました〜

鶏のいい香りや!
では緊張しながらスープを一口
・・・あ。
めちゃんこうまい。5つ星確定や。
こういうらーめんに出会える瞬間が、麺活やってて一番嬉しい瞬間なんだよなぁ〜!
たったの一口で人を幸せにできる、そんなスープです。
さっきの店でも書いたけど、鶏を全面に押し出すと少しばかり鶏のクセとか出てるらーめんあるじゃないですか。どことは言わないけど。
それも十分おいしいし、煮干しのエグみ同様それも良さなんだろうけど。
でも、そういったエグみとかクセとか出さないでもここまで美味しく感じさせるというテクニックには脱帽です。
それに、やわらか〜い妖艶な鶏の旨味だけじゃないんだよね。
カエシの風味も強いのなんの。
金沢の「ひしお」という醤油を使っているそうで。
あれ、ひしお!?
麺や金時@小竹向原の醤油は銚子の「ひ志お」でした。それとはまた違うのかな?
とにかく、この金沢のひしおも大変に風味高くおいしいです。
「この一口では醤油の旨味を感じよう!」とか、「この一口では鶏の旨味を堪能しよう!」とか、
れんげの一口一口にテーマを持って楽しめるらーめんってそんなにないと思います。
しかも、設定したそのテーマに満点解答を与えてくれるかのように、いろんな一面でとびきりの美味しさを見せてくれます。
なんて素晴らしいスープなんだ!
替え玉ならぬ替えスープがあればいいのに、と思ってしまった。
水筒に入れて持ち歩きたいスープ・鶏部門に見事選ばれました。おめでとうございます。
麺は確か平打ち気味の中細麺
スープが旨過ぎて麺の印象薄れがちなんだけど、そのスープに負けないくらいにおいしい麺です。
具もハイレベル。
青ネギの鮮やかさはいいね。
軟骨入りの鶏つくねはホロホロとした食感がナイス。
ムネ肉チャーシューもパサってなくジューシー。
豚チャーも甘い味付けで支那そば系の焼き豚だね!これ好きよ。
そして味玉ね。参った。
この卵もこだわりの卵を仕入れているそうだけど、なんといっても黄身の色ね。黄身というより「橙身」だもの。
最初から半分に割られてるから黄身がスープにちょっとだけ溶けだしてるんだけど、他の卵と決定的に違うのがその黄身の強さ。
普通なら液体みたいにフラフラっとスープにそのまま溶けて同化しちゃうんだけど、この黄身はゲルのままスープに浮遊している!
なんていうのかな、、スープに溶けないというか、黄身自体の粘膜が強いというか・・・
とにかく旨い。そして甘い。段違いに甘い。
白身も弾力あってプルプルで口の中で踊るし。
まさにこの味玉はデザートですわ。ドルチェ。
目の前の丼にずっと集中を保ち続けながら、汁完。
本当においしかった。


たかがらーめん食べ始めて6年目、これからどんどんおいしいらーめんに出会えると思うから、この適当採点でも95点以上は聖域というか、生涯でも出会えないレベルの点数だと思っていくら美味しくても避けてるんだけど。
だから実質95点満点なんだけどさ。
これ93点くらいいくんではないだろうか。
多分過去最高点だよ。
文章書いてて、この時の感動が如実にフラッシュバックしたもの。
味もいいし接客もいいし、何より俺の思い描く将来像そのものなんだよなぁ。。
奥さんと2人で店をOPENさせて、清湯系の醤油らーめんという決して目立たないジャンルのらーめんを出していろんな人から愛される。憎めないらーめん屋。
目標かもしれないなぁ。目標というか、夢。
(Y´∀`)< ごちそう様、大変おいしかったです。
「ありがとうございます。ニコニコ」
店主イケメンすぎるやろ!こらモテるわ。
食券機はなく最後に現金会計です。
竹串のような高級感ある楊枝をくわえて店を出ます。
俺もイタリアンから始めるかー・・・。
そんなこと思いながら次の店へと歩を進めました。


素晴らしいラーメンとの出会いに感謝陳謝。