高級イタリアンをらーめんっぽくレポしてみる

人生初の高級イタリアン
予算は10kを越える・・・ので、1200円のランチw


13:30到着、店内満席。
店内待ちはいなかったため、入り口すぐのところで待っていた。
通りかかるスタッフに軽快に挨拶される。いい店である。
頼んだのは1.200円のランチ。パスタが5種類から選べ、そちらがメインディッシュとなっている。


「こちら前菜でございます。豚の背脂とピスタチオの入った生ハムのサラダ、うんちゃらかんちゃら・・・」

高級イタリアンに来たというのに、いきなり「背脂」という聞きなれた言葉で安心する。
なんだ、らーめん屋と使ってる食材はたいして変わらないじゃないか。そう自分に言い聞かせて平常心を保つ。
背脂といいつつ、全くくどさを感じさせないのはさすがといったところか。
ルッコラの渋みと絶妙にマッチしていた。
左下のなんちゃらかんちゃらには何やら黄色いオイルがかかっている。
それがものすごくおいしい。
・・・鶏油か。
イタリアにも比内地鶏と張れるような名産鶏が存在するのであろう。
右下のポテトサラダにはグラナ・パダーノというイタリア産のチーズスライスが乗っているのだが、
奇しくも前日のバイト先で賞味期限切れのグラナ・パダーノの粉チーズをこれでもかと米にかけて喰った私であるので全くありがたみを感じなかった。
しかし粉チーズよりスライスの方が味を感じられた。これもさすがといったところである。


「こちら、パンでございます。まず右側はなんちゃらのパン、そしてもう一方は全粒粉を使用したくるみパンでございます。」
(Y´∀`)< ぜぜぜ、全粒粉!?!?
「・・・反応が良かったのでもうひとつサービスしておきます(真顔)」

格式高い高級イタリアンで私のような凡愚が全粒粉というワードに反応しただけでこのノリの軽い居酒屋のようなサービス。
しかしスタッフのプライドにかけてか、営業用真顔は崩さない。
スタッフ意識に脱帽である。
なお、くるみは小さくてくるみ感はあまりない模様。


「こちら本日15食限定のパスタ、魚介とアスパラのタリアテッレでございます。」

「15食限定」「魚介」。
この2つのワードは私の食欲を存分すぎるほど刺激した。
やや短めの平打ち麺はきしめんを彷彿とさせる。名古屋のきしめんインスパイアであろうか。
筋っぽさがどうしても残るアスパラは好んで食さないが、ほどよく茹でられたメイントッピングのアスパラは甘さを感じさせるほどだ。
丼の形はカレーパンマンの輪郭そのもの、これは阿吽@湯島の汁無し坦々麺でも使われている形状であろう。
こちらのタリアテッレを、汁無しのごとく豪快にいただく。
事前にタレと麺はあえられているので余計な苦労はいらない。細かいところまで行き届いたオペレーションだ。
・・・しかし豪快に口に入れて頬張りたいところだが、加水率高めかつ短めの麺。持ち上げる段階で麺が切れてしまって思うように量をとれない。
やはり麺類を食すにはフォークではなく日本の生んだ名器「HASHI」が一番適しているのだろう。
しかし郷に入っては郷に従え。ここはフォークで我慢だ。
微量の粉チーズとバジルが口の中でアクセントとなるものの、麺とタレの絡みはいまいちか。
麺自体にもそこまで味は感じられないため、パンではなくこの麺にこそ全粒粉を配合すべきだったのではと勘繰ってしまう。
麺量は200gほどといったところか。大盛り無料の記載はなかったのでおそらく麺の増量はやっていないものと考える。
最後に丼の底に残ったタレを見つめて考える。
パンでこのタレを綺麗に掃除して口の中に入れたらどれだけ美味しいことだろう。
しかし高級イタリアンの高貴な店内の雰囲気がその誘惑に歯止めをかけた。
危ない、あやうく恥をかくところであった。


このあと、ドルチェを食べてアイスカフェラテガムシロマシマシを飲んで退店。
卓上に楊枝がないのは残念だが、ここもじっと我慢である。


100点
水が冷たくておいしかった。
また来ます。



(Y´∀`)< 鶏油とかいう名前のオリーブオイルまじでおいしかった。