漢珍亭@荻窪

昨日分です


さてどこで連食しようかなと考えた結果。
ととこ@御茶ノ水でも良かったけど、大盛りにしちゃったのでちょっと時間置きたいなと思いましてw
ってことで、荻窪まで移動することに。
このお店、荻窪ラーメンの長い歴史を支え続けた老舗中の老舗。
いつかは行きたいなと思ってたんだけど、そんなお店が今年の4月いっぱいで60年もの営業に幕を下ろしてしまうとのことで。
それなら行くしかないということで、あまり味とかには期待せず御宮参り的な感じでの訪問です。


珍しくビルの2階にあるお店です。
14:25到着、先客5名
「ラーメン(610円)」を頼みます
店主のおじさんと、多分そのおかみさん?それからパートのおばさんの3人体制。
昔ながらの中華料理屋という感じで真っ赤なカウンターが歴史の古さを物語っています。
厨房狭そうなのに客席は広いので良心的ですねw
おかみさんは常連さんと愉快に喋っています。


カウンター越しに手渡しです。

いつものように写真をパチパチと撮って、さぁ食べるぞって時におかみさんが僕に言ってきました。
「携帯で撮るお客さんは許可とらないとね。それはどの店でもルールとして、ね。」
・・・!!!
怒られてしまいました。よもやの展開でちょっと緊張した。
(Y´∀`)< すみません、撮らせて頂きました。
「・・・・・・・・・・・・」
(Y´∀`)< い、いただきます!
「・・・・・・・・・・・・」
もう何を言ってもこちらに顔を向けることもしないし無視です!
おかみさん恐いです!これが荻窪ラーメンの洗礼か!
というか別に他の荻窪らーめんの店でここまで恐かった店ないけどねw
逆の立場だったら、出した料理の写真を撮ってもらえるのは嬉しいけどなぁ。人それぞれの考え方なんだなぁと思いながらスープを飲みます。どちらにも一理あるだろうからしょうがない。
とりあえずは目の前の料理に集中です!
スープはカエシがとても立ってる醤油スープ。
申し訳程度に動物系のスープを感じますが、ほぼカエシの味と匂いです。
まぁこんなもんかー・・・
麺は意外とちょっと太くてモチっとした感じ。おいしかったです。
メンマもチャーシューも昔ながら。
チャーシューはパサパサで、食べながらスープを口に含んでましたw
そぼろがちょっとだけかかってたけど、スープとか飲んでるうちにどっか言っちゃったよ。


61点。610円なのでw
まぁこういう店は味より雰囲気とか情緒に意味があるよな、もはやその域。


さてその後のおかみさんの話。
後客として白髪のおじさんが来てたんですね。その人らーめん頼んで。
その人のらーめんを出す時に、おかみさんが話しかけたのです。
「お客さん、昔来てたでしょ?この店。」
「いや、初めてだけど・・・」
「あれ、初めて?昔の常連さんに似てたから。」
「ずっと宿題店だったもんだから・・・初めて来ました。」
しゅ、宿題店!?
こんな地元っぽいおじさんがそんな言葉使うのかよ!と思ってびっくりしてその人の方見たら、デジカメで写真撮り始めた。
なんだーラヲタかよーとか思ってたら、あれそういえばこの人無許可で写真撮ってる!怒られるぞ!と思って俺がおかみさん見た瞬間におかみさんと目が合いまして。
「ね?みんな写真撮るでしょ?笑」
あれ、怒らないで俺に話しかけ始めた!
ご機嫌回復のチャンス!
(Y´∀`)< 記念に残したいんですよ。
「分かります。その気持ちは十分に分かります。」
理解してもらえました。
でもその後、おかみさんは別の常連のおじさんと「思い出は舌で残すべき」みたいな会話をしていて心が痛みました。
舌だけじゃ味の思い出残せないんです・・・まだ修業が足りないんです・・・
んでお会計。ちょうどの610円を払って席立ったら、
「うるさく言ってごめんなさいね。」
と最後はなんか謝ってもらいました。
あれれー。別に謝って頂くようなことはされてないけどなw
でもまぁ削られた心を最後は補完できたので良かったです。
なんだかよく分からない、形容し難い気持ちになって店を出たのです。
この店も2ヶ月後には人がいないもぬけの殻なんだよなぁ。
不思議な気持ちです。