麺や 庄の 〜gotsubo〜@新宿御苑前

やってきました、またしても新店です。
2/16にグランドオープンしました、庄の@市ヶ谷のサードブランド、gotsuboです!
この店はとにかく「野菜を喰わせる!」ということに重きが置かれています。
まずデフォが「ベジつけ」。
これは通常のつけめんにお洒落な野菜がついてくる感じ。
そして看板メニューが「つけベジ」。つけめんじゃなくてつけベジ。
これは、麺が一本もなくて固形物は全て野菜。野菜をスープにつけて楽しもうというぶっ飛んだメニューです。特製にすればかろうじて麺はついてきますw
その野菜もまるでフレンチかのように綺麗にお皿に並べられています。
これ、年間のらーめんつけめんにカウントしていいのか悩みどころですが、とにかくこのぶっ飛んだメニューを喰いたい!
そう思う訳です。早めの来店決定。


11:15到着、先客1名。
カウンター6席だけに小さい店です。そして当たり前だけど綺麗。
やけに狭い店内、と思ったら、gotsuboって5坪ってことらしいですね。
前馬場に五坪ラーメンという醤油らーめん屋さんがあったような気がするけど・・・そういうことは気にしない前提なんですかねw
さて、つけベジの食券〜と思ったけど、売り切れランプ。
(Y´∀`)< つけベジって今やってないんですかね?
仕入れの関係で今はお休みさせてもらってます、申し訳ありません。代わりにベジつけならありますんで。」
つけベジはないけどベジつけはあるとかw
ややこしーw
元々、つけベジは提供に時間がとってもかかるので夜しかやってないとの掲示ありました。まぁ野菜しかないなら仕入れにも左右されちゃうよね。
それなら、と思って「ベジつけ(950円)」の食券買ってあつもりで頼みます
このメニューでも魅力的な野菜はたくさんついてくるしね!
大盛り無料なので大盛りにしてもらった
ちなみにいっちばんノーマルなつけめんは750円で喰えます。が、野菜なんもついてこないので喰うならベジつけをおすすめ。


狭い厨房に男性2人のオペレーション。
カウンター席の目の前には色とりどりの野菜が陳列されていて食欲をくすぐります。ベビーキャロット、カブ、ズッキーニなどなどなど
一方の店員は平たい皿にフレンチみたいな飾りつけ、一方の店員はスープと麺あげを担当しています。
いいですなぁ。ここは本当につけめん屋か?
てか、店員さんずっと野菜いじってるし、大きい寸胴がひとつも見つからなかったし・・・
ここは本当につけめん屋か?2回言ったよ。
あと、水は大きいスイングトップボトルに入ってた。おっしゃれー!
俺は海外ビールで、っていうかグロールシュだけど、それ飲む機会あったからスイングトップボトルの開封の仕方分かったけど、初めての人だったら絶対この水の開け方わからんだろ!
俺も初めての時、すごく迷った!難しいしあれ!
おしゃれでいいけどねー。
でもボトルに水入れてる店の宿命で、冷たい水は出せないということです。
グラスには氷なんこか入れてくれてたけど、提供までに時間かかる店だから食べ始める頃にはほとんど氷消えてたよ。


なにこれここ本当につけめん屋?3回目。

「野菜の下のソースはアボカドとほうれん草のソースです、野菜につけてお召し上がりください。レモンは麺が半分ほどになったら搾ってください」
なんだよこれ、久々の興奮だ!
いろいろと説明すると・・・
まず、スープは小さいマグカップ状の丼に入ってます。
そして麺の入ってる丼の上には鶏チャーシューや野菜やメンマなど一般的なトッピング。
その麺の丼は平たい皿の上の乗っていて、そこにフレンチ感漂います。
いろんな野菜が綺麗丁寧に並べられており、そこに黒胡椒がかかっているという構造でございます。
これ、文字だけで説明して「実際にどういうつけめん喰ってるのか絵をかけ」って言われたら、ラヲタであればあるほど固定観念にとらわれて描けないよねw
そんくらい、飛びぬけたつけめんです。
まず落ち着いて麺を引っ張り出してみる。
市ヶ谷で打った自家製麺。太麺で加水率まぁまぁ高いかな。
もっちりしてるけど麺自体に味はあまりない。鰹節入ってるらしいけどわかんない!
フレンチのとこに手を出すのはもったいないから、とりあえず丼の中をいじってみるかー
麺の上には紫キャベツ、芽ネギ、刻み海苔、フライドゴボウ、レモン、穂先メンマ、水菜(だっけ?抹茶煮キャベツ?)などなど。
スープにつけてみるかーと思ったら、なんとこのスープ、思いっきり煮干しなんです!
くっそニボニボw
「鶏と煮干しの濃厚スープです」なんて言って出されたけど、なんかバジルとか白いソースみたいなのは全部飾りです。飾り。
この緑に近い色は煮干しの粉からきた色で、本当にニボニボしててびっくりしました。
そこにちょっとドロっと粘度があるので麺との絡みは抜群
せっかくの紫キャベツもスープにつけちゃうとただの煮干し味になってしまいますw
なので、野菜は何にもつけずに麺と一緒に喰ってみる。
芽ネギおいしかったー。ほんのりピリ辛で新鮮味溢れてるね!
フライドゴボウは香りがいいですのう。こういうトッピングは好きです。
あとの野菜は別に・・・普通だったな。
まぁ麺の上のトッピングなんでこんなもんでしょう。
麺は半分喰ったので、ここいらでフレンチに浮気しましょう・・・にやにや
まず、アボカドとほうれん草のソースをぺろり。
うーん、アボカドの味がほんの〜りする感じかな。アボカドのディップよりかはあっさり。ほうれん草が入ってる故かな?
ほな、左奥から!
ベビーキャロットは縦に4等分されたものが4本!
シャキシャキはするけど甘くはないなぁ。
次、小カブです。ディッシュ。
たいして美味しくない。アボソースつけても味に大差なし。スープにつけちゃったよ。
次、きゅうりとみせかけてズッキーニ。
まぁまぁ瑞々しかったかなぁ。でも味薄い、ズッキーニは生で喰うもんじゃないな。
次の3枚は大根かね。真ん中が赤い大根。紅芯大根スライスというらしいです。しゃきしゃき。
次は赤パプリカ。気休め。
次、半玉の上にカリフラワーの房がたくさん乗っていて、それが炙られています。
これ、何もつけないでそのまま喰ったんだけど炙った感じが素晴らしいね!とってもおいしかった!
これはおしゃれなトッピングだ!カリフラワーを炙るだなんて!
その次、ダイコンの上にベーコンが乗っています。
乗せた意味はあるのかな、と思ってまず2つセットで喰ってみる。
う〜ん、食感ばらばらw
次はそれぞれで喰ってみる。ベーコンはただのベーコンでダイコンはただのダイコンだ。
野菜でおいしかったの、芽ネギだけじゃん!そして半玉がおいしかっただけやで!
ちょくちょくアボソースもつけて喰ったけど、別段おいしく感じる訳では・・・
それだったら、まだ煮干し味の野菜にしてスープにつけた方がいいかもしれないレベル。
ちょっとがっかり。
さーて麺に戻ります。
グリルで炙られた鶏肉。裏ちょっと焦げてたよ。ごく普通の鶏肉。
ここでレモンだーっと搾ります。
そこまで変化は得られないかなー。。
ただ、煮干しスープは安定のおいしさ。
もういいやーと思ってスープ割頼みます。
鶏と生姜のスープで割ってるそうです。
生姜の風味はほとんどしなかったけど、これはただのおいしい煮干しらーめんだ!カエシが入ってないだけ!超おいしい!
思わず汁完してしまった。煮干大正義。
ベーコンは割った後の熱々スープにつけてあったかくしたらなんか柔らかくなっておいしくなってた。謎や。



70点〜
肝心の野菜がなー。あんまおいしくない。
これ言わないでおこうと思ったけど、同じようなコンセプトで三宿caminoっていう神店があるじゃん。あそこ、野菜は何喰っても旨かったもんなー。甘いし瑞々しいし。
たいしてここの野菜。別段。
比較するのは悪いけど、コンセプトだけで味がついてきてないというのが本音かな。
まぁ喰ってて楽しいんだけどw
950円出す価値はギリギリあるとは思うけどねw
ただ、提供に時間かかってたり不安定だったりすると・・・減点対象になっちゃうよね。
果たして庄のが美味しい新鮮な生野菜を入手する安定したルートを確保していたのか。そんなところから疑問に思ってしまいます。
果たしてこれで麺のない「つけベジ」というメニューが成立するのかどうか。
聞けば、つけベジでも同じスープを提供しているとのこと。
この煮干しスープおいしいけど、野菜と合ってるかって言ったら疑問だし、麺なくてこのクオリティの野菜だけだと満足できるのかな?w
なんとかどうにかこうにかしないと、一過性にすらならないでこの店停滞してしまうのではないだろうか。
店員さんの接客もいいし、コンセプトは絶対に面白いし、らーめんの裾野を広げてくれると思うのでなんとか頑張ってほしいですね。
一人一人の客にスープやトッピングの説明してくれるあたり、らーめん屋というより高級な店を意識してるんだろうけど。中途半端にならないことを祈ります。