紫 くろ㐂@浅草橋

2/22分です


ようやく来れたぜぜぜぜぜぜ
11月にOPENして、そこから何度も行こうと思ったけど金曜に予定合わず・・・
唯一行ける!と思った1/4はこの店はやっておらず。
ということで、餐くろ㐂の金曜だけの別業態です。
デフォでは塩と味噌出してますが、金曜は鴨そば一本!
素晴らしい!


12:30到着、外待ち18名
ふぅ・・・正直こんくらいで助かりました
今うなぎ登りの人気店だし、金曜一点集中だし、訪問の2日前くらいにお願いランキングで官僚が「2年以内にOPENした注目の店」で1位にしてたし。
ちなみに2位が鶏そばムタヒロで3位がソラノイロのベジソバ。
だから30人は覚悟してたんで良かったです。
「鴨そば(880円)」を細麺でお願いします。
手揉み麺と選べるので普通なら手揉み麺に浮気しがちですけど、店主の黒木さんは細麺にとてもこだわりを持ってて「細麺の方が自分は好きです!」と断言してるので、ここはノータイムで細麺を選ばなければいけない。
まぁこれは鴨そばだけに限らず、塩でもそうなんだけど。
30分くらいで着席かな?
もうね、この店のカウンター座るとドキドキするww
これから自分はめちゃくちゃ旨いらーめんを喰えると保証されてるようなもんだからね。
心踊るよね。
どんならーめんが喰えるのか!と。
全然落ち着きません。


店主の手から渡されたたたたたた

なんって綺麗な見た目!
これ絶対なんかのアイコンにする!綺麗!
緊張の一瞬・・・スープです。
ごくり。
・・・ふわああああああああああああああぁぁ今なら死ねる
なんっておいしい醤油らーめん!俺も料理人になってこんなスープ作りたい!
小豆島の醤油を3種類使ってるらしいんだけど、そのうちのひとつの正金醤油。
これ、小豆島の一軒の宿とくろ㐂にしか卸してないんだとー!
その醤油と、ヤマヒサ醤油とヤマロク醤油のブレンド
なんていうかね、すごく繊細。
その醤油と共に成り立っているのが、鴨の出汁なんだよね。
正直、「うーんこれは鴨だ!」なんてわからないけど、普通の鶏よりもさっぱりしている感じ。
さっぱりしてるんだけど、鶏そのもののジューシーさみたいなのがスープにも移り込んでる。
いやー、表現しづらいよ。
とにかく旨い。
くろ㐂、塩と味噌しかやってないけど醤油もやっぱり旨いんじゃん!!って。
そして麺。
黒木さんは今まで金曜以外の営業とかでも、麺よりスープについて言及される機会が多いっていうのが自覚してた。
でも、黒木さんはスープと同じかそれ以上に麺にもこだわって自家製で全部やってきた。
そのこだわりを見てきたので、今回はちょっとこの麺にも注目していたんだよね。
そしたら、なんと。
めttttっちゃくちゃおいしいのね。
歯切れ素晴らしいし、なんていうのかな、喉越し?
喉通る時に本当に「あ、今ここに麺があって今下っていったな」って分かるというか。
一見ふっつーの細麺なのに、食感と喉越しがケタ違い。
製麺用の小麦じゃなくてパン粉用の小麦がメインらしいですが。
これおいしかったー。謎だね。解析不可。
なんでこの麺がおいしいのか、全く僕にはわからないけど、とにかくおいしいということだけは分かるw
くろ㐂って麺もこんなにすごかったのか・・・その感動は軽くスープの感動越えてった。
麺とスープもさることながら、すだちもいいアクセントを加えていました。
ちょっとだけ果汁が流れ込んでくるから、そこはなんともいえない清涼感を演出しつつ、キリっとスープの味を際立たせる。
そしてくろ㐂で見逃せないのが、なんてことないトッピングのクオリティの高さ。
春菊は大ヒットでした。すだちと合っていた。
タマネギも甘くておいしかった。
極太の柱メンマは鰹節出汁でもどしてるから、鰹の味がしてこんなところにも丁寧な仕事ぶりが伺えます。
なんだろうな、スープとカエシと麺とトッピングが非常に繊細なバランスの上で成り立ってるんだよね。
それでいて完璧。
もちろん、鴨ロースもとても柔らかく贅沢なものでした。


90点。
くろ㐂ってまだ塩・味噌・鴨そばの3種類を1回ずつしか喰ったことないけど、それでも全部好きだし大好きなお店なんだよね。
何がいいって、毎日同じスープを作って麺を製麺所から仕入れてチャーシュー仕込んで、毎日流れ作業的に同じらーめんを提供してる有象無象の店と根本から違っているというか。
それこそ、一杯一杯に魂や愛情がこもってる感じがすごいするんだよね。
もちろん食材にもこだわってるし、調理法にもこだわってるし、根から葉まで愛情注がれた一杯を食べれるというか。
それで、その毎日の微妙な差異を店主も客も楽しめるというかなんというか。
その世界観がこの店にはあると思うんだよね。そこが本当に好きです。
業務的な空気を一切感じさせない。
らーめん屋というより、もはや日本料理屋としてカテゴライズされるべきだと私は思います。
なんていうか。言葉にするのは難しいんだけど。


そこへ来て。
正直、味だけで言ったら鴨そばより塩の方が俺は好き。感動もできた。
でも、この鴨そばはさっき言ったこの店の世界観が如実に表れてる気がします。
一杯一杯が店主の我が子のように魂が宿っている感覚。
だからこそ、塩そばより遥かに満足度高い。
すごいよね。
「絶対おいしいらーめんが出てくる」と思って上がりきってるハードルを、想像を絶する方法で越えていくんだもの。なかなかこういうお店ってない。
本当にこの店はすごい。来れて幸せだ。
たとえ行列が50人にも100人にもなろうが、いくら並んででも定期的に食べたいね。


そしてこの日の昼と夜の間に店主ブログが更新されました。
この日の細麺は、自分が今まで人生で何万食と麺をうってきた中で最高の出来だ、と。
それを聞いて、やっぱりなと納得した後に、現存のらーめん界における最高峰を極めた麺を喰えたことに対する喜びで震えた。
昼喰ったあれこそ至高だったのか・・・と。
私は幸せな男だ。
紫くろ㐂万歳。