美麺屋 楽観@立川

去年の9月に西麻布の楽観で醤油らーめん「琥珀」を喰って、味以上にその内装と独特な世界観に魅了されて88点くらいの高得点をつけた店がなんと6月に立川に移転していた!!!
俺が行った時はOPEN間もない頃でカウンター4席だけで、そこから少し改装して店を広くしたと思うんだけど、
そこからなんと立川に移転するとは!
あんな美味しくて店として完成されてる店は友人にも勧めやすくて重宝してたんだけど、立川にまで行ってしまったとなるとまた話は変わってくる
自分の舌と目で確かめなければ!


ということで、立川なんて滅多に行かない土地だけど行く機会が出来たので連食することにw
つって調べてたら楽観が移転してたこと知ってまじびっくりwww
去年行った時はまだメニューになってなかった「珀」という塩らーめん喰うぞー!
写真見る限り、すごく真っ白な塩らーめんですごく楽しみ!


駅からずんずん東の方に進んでいきます
本当にこの店は路地裏が好きだなぁ
去年1年間喰ってきて、西麻布にあったこの店が一番見つけにくかった。それもダントツで。
立川もまた辺鄙なとこにあるなー
なんて思って周辺まで来たら、カプセルホテルの入り口にまるで海の家のしょぼい看板みたいに「ラーメン 楽観」と雑なペンキの字で書かれた板が立てかけられてます
ほよ?ここカプセルホテルだけど!
そっかー、カプセルホテルの1階のテナント借りてるのかーw
斬新すぎて面白い
フリークだからこの店の経緯とか味の良さ知ってるけど、通りすがりじゃ絶対入らないよな
怪しげなホテルの1階に入ってて、このダサい看板見て入ろうとする一般人いたらびびる
そんくらい、一般人を寄せ付けないオーラのある入り口です
しかし、中にはおいしいらーめんが待ってると思うと僕は逆にそれすらも魅力的に思えてしまう
もうこの店の虜なのだ!
17:55到着、先客4名
まぁ混んでる訳ないよな
と思って食券機見るけど、塩らーめんの文字が見当たらない
あれー
あるのは、デフォの醤油らーめん「琥珀」と、白菜ソバとかいうメニューだけ
RDBでも最近塩喰ってる奴いなくて白菜ソバ喰ってる奴いたんだよな〜
嫌な予感的中
もう「珀」は提供してないっぽいな
しょうがない!
「白菜ソバ(660円)」の食券買って店員さんに渡します
西麻布時代に店を切り盛りしてた伊藤店主と、もう一人イケメン
つまりイケメン2人で店をやってます
まるでドラマに出てくる飲食店のような内装
海というかマリーンをモチーフとしていて、壁には絵画やいかりなど
一般的なカウンター席というのはなくて、テーブル席とあとは、アイリッシュパブにあるような背の高くて丸い小さいテーブル
せっかくなので、その高いテーブルに一人で座ることにしました
厨房の様子見たかったけど、ちょっと高いところにあって見るの怪しいので諦めた
店の中にいるととてもホテルの1階にいるとは思えない
前は天空の城みたいな、透明感溢れる神秘的かつ宗教的な内装だったけど、今回はちゃんと世界観があるね
海!マリン!
BGMも、かつての眠くなるようなポワポワした神秘的なやつじゃなくて、セブンイレブンで流れてるジャズっぽい感じ
ふーん
ここのセカンドメニュー、白菜ソバがどんなもんなのか気になります
冷たい水飲んで待つ
卓上には食べラーとフライドガーリック


「お待たせしました!」

もろ白菜やんけー!
まずスープを大切に飲む
うーん、琥珀とは全然違う!
まぁベースは同じなんだろうけど、なんていうかな
つまらない言葉でいうならば、「白菜の甘みが溶けだしてる」って感じですかね
これ、らーめんっていうより中華料理の中華そばって言った方が正直近い
醤油のカドを少しだけ残しつつ、白菜の味付けに使ったであろう黒胡椒の味がスープの味のベースにもなっている
富山ブラックとか大阪ブラックとか、そんくらいブラックペッパーが主張してきます
これは・・・
上品な味を期待してただけに、かなり残念というのは本音
本当に炒めた白菜乗せただけなんだもんw
これ本当に「うまい!」と思ってGOサイン出してるのかなぁ・・・
いや、それはうまいけどさ
琥珀との落ち度がすごいからw
このくらいの感動なら自宅でも結構簡単に出せそうだけど・・・
と思いながら麺喰うと、なんかほんのり甘い
その甘いってのが、らーめんでよくある甘いじゃなく、メープルシロップ的な甘さなの
この甘さ・・・!案外良い!
醤油らーめんにこの甘さOKか?と思うんだけど、意外と合ってた
塩とか味の薄いスープだとだめなんだろうけど
このスープかなり味濃いからw
豚骨らーめんとかにこの麺でもいいかもしれんね
ってことで、麺とスープと白菜喰って行く
この白菜なー・・・w
なんで白菜なんだろw
神座のらーめんでも好きなんだろうか
あ!そうだよこれ!神座喰ったことないけど、多分神座もこんな味なんだろうな!
ぶ厚い肩ロースチャーシュー
柔らかいし味しっかりしてるし、この肉は確かなものだ
ハイクオリティ


68点
正直、前回の琥珀からは20点も落ちてしまったw
まぁあの時は、味だけじゃなくてあの神秘的な空間を独り占め出来たっていうその瞬間の満足度みたいなものが大きかったから
今回も途中から店には客俺だけでほぼ独占だったけど
やはり琥珀を喰うべきだったのかな
・・・と、喰い終わる頃に店主の伊藤さんは自分の動きを察知してヲタクだと認識したのか、話しかけてくれた
「今日はどちらからいらしたんですか?」
(Y´∀`)< ゴニョゴニョ。滅多に立川来ないからゴニョ、移転したって知ってびっくりゴニョゴニョ
「前の店も知ってるんですか!?」
(Y´∀`)< それもカウンター4席しかない時です
「あー、そん時俺いましたよねw」
(Y´∀`)< いましたいましたw
みたいな他愛もない会話
まず、塩の珀はどうなったのか聞いたら、オペレーションの問題で提供するのが難しくなってやめてしまったとのこと
これからは野菜を使って売り出していきたいから白菜ソバ作ったとのこと
なるほど、野菜か・・・
なんか俺の思い描いてるこの店の方向性とだいぶ変わってくるけど大丈夫か?w
それと、西麻布の時も立川も随分と攻めた立地にしたということ
「あとはお客さんが来るのを待つだけなんですけどねー・・・」
なんかこの立地にして正直後悔してる風だったw
やっぱりホテルの入り口ってのもあって、お客が全然入らないんだと
(Y´∀`)< いやー、でもこういう立地もいいと思うんですけどねー
「いいですよね!?この内装とかも!」
(Y´∀`)< 普通にカウンター席並べてるだけの店より、こうやって世界観はっきりしてるお店は大好きです
「そうですよね!」
なんかすごく乗っかってきてくれたw
立地はいまいちだけど、やっぱ内装には自信あるのかー
確かに内装は素晴らしいです
最後は、また来ます応援してます的なこと言ってお店を出た
後客がいないからこんな会話出来た、すごく嬉しい
伊藤店主、でっかく育ってくれ・・・
というか、知ってるラヲタには絶対六本木時代の逸話耳に届いてると思うし、立川に移転したって情報がもっと広まればフリークは来てくれると思うんだけどなぁ
あとはまぁ雑誌を中心としたメディアに掲載されること
立川なんてらーめん激戦区なんだから、らーめん喰う客はたくさんいるんだよ
200m駅の方に歩いていったところのどうでもいいらーめん屋はなかなか繁盛してたよ、需要は絶対西麻布よりあるんだよ
ただ、ラヲタをこんな僻地にまで呼んでおいて今のメニューだとちょっとやっぱり心弱いかな
メインウエポンとしての琥珀はいいんだけど、サブウエポンが白菜ソバじゃ客は固定しないかなぁ
野菜を具として使いたいんなら、二郎系に逃げずにしっかりと風変わりな野菜で勝負すること
スープに野菜使いたいんなら相当な特徴出さないと厳しいかな
それと、塩らーめんがオペレーション的に無理ってなったってのが、もし設備の関係なら2種類以上のメインスープを作るの無理ってことになるから工事した方がいいよ
琥珀が素晴らしい清湯淡麗系らーめんだから、もうひとつの売りとしてその対極の濃厚系らーめんも出していけばラヲタ的に大好きな悩む楽しみってのも生まれると思うんだけどなぁ
今だと琥珀の一択だから。
らーめんとつけめんの二択よりも、スープで二択選ばせた方が絶対いいから。
とにかく、スープ作りと店作りには絶対にセンスあるんだから本当に頑張って欲しい
そう願ってやまないのでした
俺がひとつの店をここまで応援してるのって初めてかもしれない
そんくらい、魅力がつまったポテンシャルを秘めた店だと思います