創麺業 磯部水産@吉祥寺

今日は夕方に荻窪でバイトが終わったので、昨日感銘を受けた昔ながらの荻窪醤油ラーメンを喰うつもりだった
毎週月曜日恒例の磯部水産をフってまで行くつもりだった
つまりは、「浮気」
住宅街の中にひっそりとあるお店、「三益」
ここ行くつもりだった
本当に古臭い中華そば屋ながらも350円という値段でずっと味を維持し続ける素晴らしいお店
と聞いていた
17:30閉店、という営業時間も昔ながら
さぁ、テクテクと荻窪歩いていきます
時刻は16:50
店の古臭い看板が見えてきた
店主はなぜか外にいる
客がいないのかな?
と思ったらシャッター閉めてるやんけー
うわー、こういう店だからこそ出来る荒業やんー
閉店時間を30分以上も早めてしまうなんてーあー
浮気しよう思ったら逆にフラれました
らーめん行脚してると、結構店に振られることってあるよね
まぁ、浮気せんと磯部水産に行ってあげなさいとの三益からのお達しだ


吉祥寺に電車で移動して、スーツのまま磯部水産に直行
夜の部開始直後の17:35到着、先客1名
僕と同じく、夜の部スタートを待って入った感じですかね
「ツケメン イチ(780円)」の食券を買って、イケメン君に渡す
(Y´∀`)< あつもりで、300gで♪
テーブル席に座ります
イケメン君と、副店長が厨房に入って調理してるだけで店主さんはいません
新店の準備とかで忙しいのだろうか
と思ったら、息切らしながら店に入ってきた
そのまま厨房に入らず、今日はホール係やってました
待ってる間、常連のお客2人相手にいろいろお話してくれました
今日のつけめんは調理がすごく簡単なんだと
だから任せてるのかな?
あとは今日のつけめんの簡単な解説ね


さて、「ツケメン イチ」というネーミングです
奇遇にも、目黒にある調味料一切使用してない店、ラーメン ゼロと名前が似てますねw
ツケメンイチ、これもまた調味料を塩しか使ってないんです
だから「イチ」らしいんです
これもラーメンゼロと奇遇にも似てますねぇw
さらに、スープ割りでは「プラスワン」という醤油ベースのタレを加えてくれます
おや、ラ−メンゼロでもプラスワンという固形ダレを提供してますよね?
奇遇ですねぇ。。。
ってことで、今日のつけ麺は調味料を出来る限り使わずに作った、引き算のつけめんです。
最初に普通に出てくるスープには味付けを一切してない
スープに使う素材から出てくる旨味と塩分のみのスープ
そこに、別皿で特製の塩が出てくるからお好みでそれで味付けする、と
分類的には塩つけめんになるんでしょうか
非常に難しくもあり、面白くもあるつけめんですねw
ちなみに特製塩は、「カンホアの塩」「ぬちまーす」「雪塩」「海人の藻塩」「ヒマラヤピンクソルト」を独自の配合でブレンドした塩らしい
最初と最後以外、聞いたことないっすよ
ピンクの塩は最近むっちゃ見ますね
当店でも卓上の塩はこれですね
昔月島のもんじゃ屋に「アラスカの塩」といってピンク塩が出てきたのをよく覚えてます
山脈で取れる塩はピンクなんすかね
アジアのヒマラヤ、南アメリカのアラスカと違いこそありますけど
で、今知ったけどカンホアの塩ってベトナムなんですねー
塩談議はもういいやwww


さて、麺とスープが来る前に薬味のネギと噂の特製塩が出てきます

シャレオツな皿ですね
この塩をお好みで入れればいい訳ですね
こんな塩入れるだけで味が変わるんでしょうか
不思議なもんです


はい、店主じきじきに運んできてくれました

うわ〜、究極的に引き算したスープですねw
まず恒例の麺から
あー、いつもの麺で安心しました
本当に味がついてて旨いっすね〜抜群に旨いです
んで、スープだけ飲んでみましょう
んー、鶏と豚骨ベースの鶏白湯系スープらしい
うっすーい豚骨魚介って感じがしますね
調味料なしだとやっぱりこんくらいまでしか味出せないのかも
これが無化調ならぬ無調の限界か
だからラーメンゼロは味が薄いって酷評されてるんだな
それも分かる気がした
麺をつけて喰ってみる
スープの持ちあげは悪くないんだけど・・・
やっぱり味が「薄い」っていうより、味が「ない」からどうしても麺の味が圧勝してしまう
ここの麺だからこその現象だと思うけど
せっかくスープにつけて喰ってるのに麺の味しかしないんだよね
ふむ、しょうがない
特製塩とやらをふりかけてみるか
どんくらいかけりゃあいいのか見当がつかん
試しのちょっと
スープの表面に浮かせて、ぐるぐると箸でかき混ぜる
さてどうだ?
ん〜、塩を入れることによって少し味が出てきたかな?
でも塩味じゃないです、既存の豚骨魚介っぽい鶏白湯の味が少しするくらいです
これも不思議ですね、塩を入れることで既存の味が強調されるんですもの
奥が深いです
もうちょっと塩入れます
今度は結構派手に半分くらい入れてみました
ほほーう、結構味が出てきました
おやおや、でも後味にもろに食塩の味がしてしまってます
ほのかではあるんだけど、それは純粋な塩の味
もうこれ以上塩入れるとだめだ、後味が悪くなる
ってことで、塩投入終わり
この作業面白かったんだけどねw
僕と、もう一人の常連客の特製塩見て、磯部店主がポツリ言ってた
「みなさん意外と塩入れないんですねぇ」
いや、これ全部入れたら結構しょっぱいでしょうよ
味自体は塩を入れて第二形態になりました
さっきも言った通り、豚骨魚介ベースの鶏白湯だと受け取れます
まぁでもうやっぱり通常のつけめんスープよりは薄いかな
さっぱりじゃないんです、薄いんです
しょうがないか、無調プラス塩だし


さて、スープ割りを頼みます
今回に限ってはスープを「割る」という作業ではなく、スープ「足し」になるかと
醤油ダレが加えられます
色とか見た目には変化なし
どらどら、味はどうですかな
んー、正直よくわかんないや
確かに味は前よりしっかり出てると思うけど、味自体にたいした変化は見受けられない
これは僕の舌が未熟か
「加える醤油ダレも薄くしてるんですよ」
店主さんの解説つき
つまり、通常のつけめんと違って調味料を使用してないと
んで、初めてスープに客の手によって塩という調味料が加えられた
でもやっぱり他のつけめんに比べて圧倒的に調味料の量が少ないから、スープ割りだと言って普通の醤油入れると醤油が浮いちゃう、みたいな
だからスープになじませるためにも薄くした醤油を使ってるんだよー、普通の醤油使っちゃうとくどくなっちゃうんだよー
ってことおっしゃってました
スープ割りした最後のこのスープが本来なら完成系のスープなんでしょうけどね
普段とは逆の工程でスープを楽しんだ、と
そういう点では非常に面白いメニューでした


具の方は材木メンマとバラロース
いやぁ、バラは本当に旨いですね
このあいだ肩ロースと食べ比べしてからより一層好きになってしまった
バラを噛んでる時は至福の時間すぎる


72点!
やっぱり磯部水産なだけあって飽きさせないよね
面白い、ただで麺を食べさせない
でも今回は面白みこそあったけど、味自体は僕的にはしっくりこなかったからなぁ
まぁ、つけめんの奥深さをまたひとつ知ったということで
8月テーマのつけめん、8月は月曜日が5回あります
最初の進化系ベジポタはマジで旨かった、それに面白みもあった
それからは僕の舌にマッチしてこないっすねぇ
来週最後の31日に期待
喰えるのかしら
なんか用事がありそうで喰えない予感