三益@荻窪

先月営業時間内に行ったらちょうど目の前で早めの閉店をされて涙を飲んだ店です
さんえきじゃなくて、みますです
もうあれです、むっちゃレトロな店です
中華料理屋です
店の外に食べ物のサンプルが出てるくらい古臭い店です
1階が店で、2階が住居な店です
昭和のしきたりを踏襲しているお店です


ガラガラと横にスライドする引き戸を開けます
少し勇気が必要だったw
14:10到着、先客1名
・・・ってか、店主さんは厨房から抜けだして常連さんであるオヤジの席の横まで行って話しこんでますw
今朝娘が朝帰りして・・・なんて愚痴を店主にぶつけてる
ちょっと面喰った
(Y´∀`)< ら、ラーメンひとつ
「はいラーメンね」
ということで、「ラーメン(350円)」を注文
特製ラーメンで450円という破格の値段
一番高いメニューはチャーシューメン550円
まぁ中華料理屋ですから炒め物とかたくさんあるんですけど、麺類で一番高くて550円
んー、素晴らしいお店ですねぇw
この原材料費高騰時代に日高屋よりも安いんですからw
僕の料理を作り始めたらお金を置いて常連さんは新聞持って帰っていきました
また来るねーとか言ってたんで、客っていうかもう友達でしょうw


こういうお店はどうしても衛生面が気になってしまうんだけど、カウンターの上はちゃんと綺麗だったのでよかった
厨房の奥には黒光る製麺機があります
ここは自家製麺なんですね
だから経費も最大限まで控えられるのかな
でも350円なんて採算合わないと思うけどな
初期設定の値段を上げることに抵抗感じる、客想いの店主さんなんでしょう


5分くらいで来ました
「ハイ、ラーメン。」

あぁ、丼の手前側に醤油のカエシがついちゃってますw
これも昭和のかほりを感じさせます
蓮華を探すも、どこにもない
(Y´∀`)< すみません、蓮華ください
「はいはい、蓮華ね」
ではスープ飲んでみましょう
うわ!すご、濃ッ!!!
もっと荻窪正統派ラーメンみたいな、さっぱり醤油をイメージしてたのに!
見た目からは想像出来ないくらい濃いです
濃いって、もう醤油の味がすごい!
出汁に煮干しとか使ってるんだろうけど、それをかき消すほどの醤油の匂いと味
これはたまげましたなぁ
表面にラードも浮いてますし、思ったよりコテッとしてます
でもそこはあくまで荻窪ラーメン、嫌らしさはない
いやぁ350円でこのクオリティはすごいwww
日高屋行くんなら絶対ここだもんね
ってか、荻窪の他のチェーン店行くならここじゃないかなぁ
CHABUTONとか野方ホープとか
そんなとこよりよっぽど旨いもん出してますよ
いやぁすごい
見た目よりコテっとしてるから、自然と自家製麺との相性もいい
細麺で少しウェーブがかかってるんですが普通に旨いですね
絶賛とまではいかないけども


具にいきましょうか
トッピングっていうよりも具って言った方がいいもんね
メンマはしょぼかったなぁ
まずラードがついちゃってるしw
味も食感もちょっとこれはへたれメンマでした
チャーシューが意外と良かった
海苔も平均


満足感に満ちてスープを飲んでいると、後半に少しくどくなってきました
あまりにも醤油の味が出過ぎてるので最後まで美味しく爽やかに、とはいかなかったようです
でもまぁ旨いんだけど
500円玉をカウンターに出して釣り銭が来るんだからすごいよなぁ


73点!
うん、旨かった
値段考えると75点以上の4つ星でもいい気もするけど、満足度的にはこんな感じだったかな
いやぁいつまでも残っていてほしい店ですよね
この店を愛して止まない常連さんが1人やってきた時の会話がよかった
「こんちわー」
「お、いらっしゃい。ラーメン?」
「いや、餃子ください」
「餃子・・・」
荻窪一番の餃子ください」
「あぁ、味のことね」
「そうそう、荻窪一番の餃子」
荻窪一まずい餃子ね」
「もしくは毒入り餃子ください」
僕ら世代には全く出来ないような、ゆるーい感じのオヤジズトークでしたw
冗談を真顔で言い合うのがオヤジ達の流行なのかねぇ


「今日仕事は?」
「今カナダ大使館から来たとこ」
「へー、頑張るねぇ」
「夕方からパーティなんだよ」
「ほえぇ」
グローバルなオヤジがわざわざ餃子喰いに来るんだから、この店の常連に対する求心力はすごいよね


「村上は今日来た?」
「来てない来てない、あいつは今日土曜日だから子供の世話しないといけない」
「そうか、大変だな」
客同士も知り合いなんですね


「もう俺も終いだよ」
「なんでさ」
「こんな歳になってまで仕事してたってしょうがないじゃないか」
「そしたらこの餃子喰えるのもあと少しか」
「仕事やめたら競馬の勉強始めなきゃな」
噂によると店主さんは75歳らしいです
まだまだピンピンしてるのにね


なんだか心が和む、そんなお店でした
もしかしたらこの店が荻窪で一番オススメ、かもしれない